ご神体像(弁天信仰)

恩林寺和尚の読経

年2回(5月、11月)の大祭の時、

恩林寺の住職による読経が

あります。

ご神体は恩林寺に奉られており、

大祭の度に弁財天様が出張

され、広々としたすがすがしい

多々良沼の風景をご覧になって

おられる感じです。

信仰の厚いおばあちゃま

毎年2回の大祭の時、必ず

訪れて下さり、丁寧にお参り

してくださいます。

この時も、お子様かお嫁さんが

自動車でお連れになり、

心を込めてお世話しておられる

姿に感動しましたと共に、又

熱心な信者とお見受けしました。

 

 

弁天信仰

インドの古典「リグ・ヴェーダ」の河川の神サラスヴァーティーが、

「今光明景勝王経」によって伝来したものです。

木の神、豊穣の神として信仰されていました。

インドでは吉祥天と共に最も尊崇されていたといわれます。

弁天像の形から音楽や知恵の神として信仰され、美音天、妙音天とも

呼ばれます。

水神としての神性を持つことから、多くは海岸や湖辺の漁村で祭られています。

安芸(広島)の宮島、琵琶湖(滋賀)の竹生島、江ノ島(神奈川)の弁天を

三大弁天といいますが、いずれも海や湖に面した所に祭られています。

古来、水神として信じられていた蛇を、弁天の使わしめ(家来、神仏の使い)

とする信仰とが混同され、蛇を弁天のつかいとすることが広まっていったようです。

蛇は脱皮して「苦」を脱ぎ去る、あるいは飛躍成長するとして崇められてきました。

また、財福の神の性格から「弁財天」といわれるようにもなりました。

江戸時代に聖数とされる七柱の福の神(七福神)として祭られるようになり、

急速に信者を増やしていった、といえるでしょう。

特に七福神のなかで唯一の女神であり、豊満、馥郁とした姿、形なども

人気の要素といえそうです。

余談ですが、弁天様は辻に祭られる道祖神の恋人であった、ともいわれます。

恩林寺には「弁天様」が大祭時のご外出以外はいつも鎮座しておりますので、

七福神の一寺として是非お参りにお出かけ下さい。