おしえ


◆教え

 臨済宗の教えは、人間が生まれながらに、だれもがそなえている尊厳で純粋な人間性をみずから悟ることによって、仏と寸分も違わぬ人間の尊さを把握するところにあります。もちろん禅宗ですから、坐禅を最も重視します。臨済宗の禅は、「看話禅」(かんなぜん)と呼ばれ、師匠が「公案」という問題を出します。弟子はこれを頭だけで理論的に考えるのではなく、身体全体で、理論を越えたところに答えを見いだします。そして、この結果を検証するのが参禅です。師匠と二人きりで対面した弟子が、見解を提示し、これを師匠が確かめるのです。

◆お唱えする言葉

  な む しゃ か む に ぶつ
「南無釈迦牟尼仏」


◆よく読まれる経典
 

 はんにゃしんきょう
『般若心経』

 だいひしゅう
『大悲呪』

 かんのんぎょう
『観音経』

  はくいんぜんじ ざ ぜんわさん
『白隠禅師坐禅和讃』

 しゅうもんあんじんしょう
『宗門安心章』