恩林寺とは

恩林寺 東北地方太平洋沖地震の余波を被る


@3月11日。東日本を襲った巨大な地震では、甚大な被害が出て居ります。被災さ
 れた方々に対しまして、心よりのお見舞いを申し上げます。当山でも、経験した事の
 ないほどの揺れでありまして、少なからずの被害を被りました。屋根瓦の落下、灯篭
 の崩壊、石塔の損壊、堂内では仏像や位牌が倒れるなどの被害が出ました。ただ
 幸いな事に、人的な被害が出なかった事だけは、不幸中の幸いでありました。被災
 地では大変な事になって居りますが、是非節度のある行動をとって、今できる事の
 協力に努めて戴きたいと思います・・・。

A本当につらいです。言葉になりません。映像や情報を見たり、耳にしたりするたび
 に、心が張り裂けそうな思いがしてなりません。世界各国をはじめ、様々な形での支 
  援の輪が広がりはじめて居ります。懸命な救出活動や支援活動も繰り広げられて居
 ります。被災された方々、救出・支援活動に携わって居られる方々、本当に、本当
 に、頑張って戴きたいと思います。国民皆が力を合わせる時。できる形で支援して
 参りましょう・・・。当山でも、少しずつ後始末をはじめて居ります。今朝の新聞に、当
 山が所在する邑楽町が、群馬県内で3番目に建物への被害が多かった事が記され
 て居りました。この十三塔も、宝塔部分が欠落しました。まだまだ余震が続いて居り
 ます。ご来山の折には、くれぐれも身の回りにご注意戴きたいと思います。

B原発の問題も大変心配されます。我が町内の一部地域では、本日「計画停電」が
 実施されました。節電に努めて参りたいと思います。当山では、今日までに瓦礫の
 撤去、屋根の仮補修、客殿内の片付け等を済ませました。明日は本堂内に手をつ
 けようと思って居ります。ほこりも凄かったので、このさい全ての仏具を一度出し、
 ほこりを払いながら元の形に戻したいと考えて居ります・・・。

C本日天皇陛下より、被災地へ向けた激励のお言葉が述べられて居りました。その
 お言葉の中で、日本人の秩序ある行動が、世界中の人々に支持されて居られる事
 に、触れられて居られました。日本全体で助け合い、支え合う心は、日本人の誇りで
 あります。頑張るしかありません。頑張るしか・・・。18日より彼岸の入りとなります
 が、19、20日で予定して居りました「春季文化展」は、このような状況の中での開催
 が困難な為、次回まで延期とさせて戴きます。ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ござい
 ませんが、ご理解下さいませ。

 
住職の便りより
倒壊した灯籠
崩落した十三塔 頂上(宝塔部)
壊れた本堂の諸物
崩れ落ちた屋根の瓦礫
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